小学2年生から全科目オール4(最高評価)の16歳少年
EDFは2015年に中学校進学のため、奨学金を申し込んだ小学校6年生のパーナット·クラインカッブカムさん(ナット)(当時、彼は12歳でした)の話を紹介しました。彼は運よく中学1年から3年までの3年分の奨学金を受け取ることになりました。又、2018年には高校1年生分の奨学金も貰えることになり、現在、ウドンタ二県にあるノーンウアソーォ高等学校で学んでいます。


小学2年生から全科目オール4(最高評価)の16歳少年
2015年当時の彼の話は、EDFのウェブサイトhttps://edfthai.org/jp/?pageid=11&id=83で、お読みいただけます。

どのような困難な家庭状況の中でも、彼はそのことを理由に、学習や日常生活をおろそかにすることはありませんでした。そして、奨学金という特別な支援を受けることになり、その喜びに、彼は一層努力し、学校では優等生として頑張り、家に帰っては両親の仕事を手伝っていました。

先日、タイの日刊新聞「タイ‧ラット」から、EDFに対し、パーナットさんにインタビューし、ウエブサイトに掲載することを連絡してきました。今回、皆さんに紹介させていただきたいと思います。内容は、次のようなものでした。
 
不屈の心で貧困に打ち勝つ!
小学2年生から全科目オール4(最高評価)の16歳少年に聞く


高校1年生の少年は強い心を持つ。
勉強がよくでき、小学2年生から中学1年生まで全科目でオール4だった。貧しいため放課後は牧場で働いたり、籠編み等の仕事で家計を支えている。

これは貧困に負けず、会計士になる夢を持つ16歳の少年、パーナット・クライカップカムさんの話である。ニックネームはナットさん。ウドンタニー県のノーンウアソーピッタヤーコム高校の理数コース1年生である。

ベテラン教諭であり、EDF奨学金の担当教諭であるチャンデーン・シティブーン先生からの話によると、ナットさんは年間5千バーツの奨学金を受け取っている。

(写真)ナットさんと奨学金担当の教諭
 
 
「彼は素晴らしいです。他の生徒と同じように生活し、貧困に卑屈になる事はありません。性格が良く、礼儀正しく、賢く、勤勉で、勉学に励んでいます。授業はきちんと出席しています。時間を工面しては宿題を済ませ、誰かに手伝ってもらう事はありません。放課後は牧場で仕事をしています。この年頃の子供は大抵、この様な仕事をする必要はないはずです。恥ずかしいと思ったり、勇気がなかったり、裕福なため働く必要のない子供もいます。彼の様な強い意思の子はいません。」とチャンデーン教諭は彼を誉める。

特別な勉強はしてないが頭が良い。学校で1番である。
 
家は貧しく、両親は日雇いの仕事をしている。ナットさんは両親に苦労を掛けたくないと考え、他の人の何倍も頑張っている。勉学に励み、小学2年生から中学1年生まで全科目で最高評価の4、中学校での成績はすべて3.83以上、また最終成績は3.95であった。
 

(写真)身体が小さく、高校1年生だが小学生の様な体つき
 
好成績の秘訣を尋ねた。「覚える。先生の話した事を忘れない。生まれた時からできる子はいないのだから、頑張れば頭が良くなる。頑張るだけ」

チャンデーン先生は更にナットさんについて加えた。
「数学が得意で、計算がとても早く、頭が良いです。特別な勉強はしてないのに学校で1番の成績です。様々な科目の大会の代表に選出され、特に数学の大会では毎回優勝です。」

放課後は夕方6時まで、土日は朝5時から仕事をして家計の足しにしている。ナットさんは両親、兄と粗末な高床式の家に暮らしている。両親は古いバイクに乗り、サトウキビ、芋やキャッサバの収穫などの日雇いの仕事に行く。兄は学校を中退し、両親と同じ日雇いの仕事の働き手になっています。
 
(写真)放課後と土日は乳牛の牧場で働く
 
ナットさん自身も放課後の空き時間と土日は、サトウキビの収穫、芝刈り、精米、もち米を蒸す用の籠編み、乳牛の牧場での仕事で収入を得ている。

「放課後、帰宅したら制服の洗濯を済ませ、夕方4時半から6時まで牛乳の配達に行きます。仕事が多い時は100バーツ、少ない時は50バーツになります。土日は朝5時から餌やり、搾乳、牛乳の配達、芝刈り、精米の仕事をして150~200バーツになります。稼いだお金は母に貯めてもらいます。」とナットさんは説明した。

両親の教えに従い、仕事をする。そして貯めたお金で学用品を購入する。

ナットさんは感謝に満ちあふれ、両親の教えに従う。何か欲しい物がある時は、貯金して自分で買う。携帯電話、本、カバン、学用品やスポーツ用品も。
 
(左の写真)空き時間は仕事に精を出す。同年代の子供の様な遊び時間はない
(右の写真)材料を10バーツで購入して籠を3つ編み、1つ10バーツで販売する
 
「欲しい物がある時は自分で仕事をして、貯金したお金で買う。これが両親の教えです。」ナットさんが実行している両親の教えについて話した。

通学方法はと言うと、小学生の時は片道1キロほどを徒歩で通学していた。高校1年生の現在は、近所の友達のバイクに同乗して通学している。友達が欠席する時は通学を我慢する。

自分の運命を不満に思う事はないか、記者は質問した。「運命を不満に思った事はないです。僕より貧しい人もいますから。自分でやらないなら誰もやってくれない。貧しさに負けなかったら頑張っていける」と疲れた体を励ますように言った。

(写真)ナットさん、両親、兄が住む高床式の家
 
アナン・ラックカーン校長によると、ナットさんが通学する高校では政府からの分配金、あるいは有志からの寄付金以外に子供の世話をする資金がない。貧しい子供が大勢いるからである。

会計士という夢に向かって頑張っているナットさんは、地方に住む貧しい子供の努力の一例である。ナットさんの強い意志は最も重要ではあるが、もしも2015年から支給されているEDF財団からの奨学金が無かったら、ナットさんの希望は絶たれ、将来の夢を持つ機会がなかったかもしれない。
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