元奨学生の紹介 ダオルアン先生
元奨学生の紹介 ダオルアン先生 元奨学生の紹介
名前:ダオルアン・サワンセーンさん
本籍:ヤソートン県
学歴:Ubonratchathani Rajabhat 大学人文学部卒(英語専攻)
現在の職業:ヤソートン県のバーンノンチュムセーン小中学校の英語先生
趣味:読書、音楽を聴くこと、木を植えること

               EDFの元奨学生のダオルアン・サワンセーン
 
中学生のときに奨学金を提供いただいた支援者の方がどうしておられるのかをEDFに問い合わせてきた元奨学生のダオルアン・サワンセーンさんの手紙でご紹介します。現在タイ東北地方ヤソートン県の小中学校の英語の先生をしています。

 
        (左側)中学生頃の写真、(右側)大学卒業の写真
 
 「私はダオルアン・サワンセーンと申します。現在ヤソートン県パーティウ郡コックナーコー町にあるバーンノンチュムセーン小中学校で英語の先生をしています。私は、ヤソートン県カムクアンケオ郡トゥンモン町にあるバーンマプリック校の中学生だった1995-1997年のときに3年間EDF財団を通して奨学金をいただきました。そのときは高校に進学したいという気持ちを強く持っていたので、中学生のときに使う費用を我慢して、戴いた3年間の奨学金の殆どを貯金しました。そして、中学校を卒業して、郡の有名なカムクアンケオチャヌーパタムという高校に進学する夢が叶いました。貯金しておいた奨学金は全て高校の授業料に使いました。そのときのEDFの奨学金がなければ、高校の授業料は支払えず、途中で高校を辞めていたと思います。この奨学金を得たことがいかに私に素晴らしい機会を与えてくれたのかを感謝の気持ちと共に強く認識しています。高校を卒業して、ウボンラーチャターニー県にあるウボンラーチャターニー・ラジャパット大学で英語を専攻しました。そのときも外部の奨学金と政府提供の学資ローンで授業料や生活費を補填しました。大学生活にかかる費用は多いですから、夏休みなど学校の長い休みのときにはアルバイトをしていました。」


 
  「2005年に学士課程を首席で卒業しました。遠いところで働くよりも、自分が生まれ育った地元に貢献したいと思い、教員採用試験を受けることを決めました。公務員として私が生まれたヤソートン県の小中学校で英語を教えてもう15年になります。現在、通常の教える仕事以外、EDFの奨学金担当としての役割を果たす機会も得てとても光栄に思っています。奨学生に選ばれる前に学生の家庭を下調べに行くのですが、その時はいつも自分が小さかった頃を懐かしく思い出します。昔私が得たような機会を家庭の状況が良くない全ての子どもたちが同じように得られることが出来るようにと願っています。一方、私もその機会を与える側の人になれるのではないかと思い、昨年からEDFを通じて寄付をさせていただくことにしました。これからも引き続き支援を継続していきたいと思います。」
  「最後に、まだ、お目にかかったこともありませんが、私と私の家族の為に奨学金を支援してくださった「ヤマノ・クニコ様」のことにとても感謝しております。タイのごく地方の一人の子供に教育の機会を与えてくださり本当にありがとうございました。そのご支援のお蔭で今の私があります。また、タイの子どもたちに今まで教育機会を提供してくださった全ての支援者の皆様、EDFのスタッフの皆様に、益々のご幸福とご活躍をお祈りします。」
 
                                  心からの感謝をこめて
                                  ダオルアン・サワンセーン 
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