奨学金を待ち続けている子どもたち
奨学金を待ち続けている子どもたち 2020年中学校進学の子ども達への寄付は10,360人分必要ですが、現在6,862人分のご寄付が集められ、6月30日の締め切りまであと1か月となりました現時点で、まだ3,498人の子どもたちがあなたのご支援を待っています。奨学金を申請しながら、今までずっと待ち続けている子どもたちの中から、4人の子供達からの手紙の一部を紹介させていただきます。
1. バナナサツマイモチップスを作って、市場で売るイッキュくん 


ラッチャーノン・チャチャワーン(ニックネーム:イッキュ)
年齢:13歳 バーンサーンジャオポー校、ナコンラチャシマ県
ラッチャーノンは祖母、叔母と一緒に暮らしています。祖母と叔母はクルワイチャープ、マンテートチャープ(バナナ・サツマイモを揚げて作るタイのお菓子)を売ることで収入を得ています。家族でバナナやサツマイモを持ち寄り、薄い板状に切って揚げ物にして、砂糖をまぶしてパックに包みます。地域の市場で1パック40バーツで売っているのですが、コロナウイルスの流行で市場に買い物に来る人が急激に減ってしまい、物を売って得られる利益も減ってしまいました。そのうえ、この7月に学校の新学期が始まり、家族は学用品を買うためにどうしてもお金が必要になるため、非常に困っています。

1バック40バーツのサツマイモを作っている
EDFに届いた手紙の一部

「家の収入は、祖母と叔母の作るバナナとサツマイモチップスを売る商売です。家族11人なのですが、土日には僕も家事だけでなく商品のバナナとサツマイモのお菓子を運んでたくさん売れるように手伝います。」
「将来、僕はサッカー選手になりたいです。運動が好きですし、スポーツの中でもサッカーが最も得意だからです。もしサッカーを職業とすることができたらいいなあと思っています。」

2.学校の夏休み中に、ゴムの収穫をしているカーウィーくん


ナパット・ヤンガーム(ニックネーム:カーウィー)
年齢:12歳バーンナームイエン校、ルーイ県
ナパットの両親は、バンコクに出稼ぎに行っています。それにより、ナパットは田畑を耕す仕事で収入を得ている祖父母と一緒に暮らすことになりましたが、ふたりとも高齢なため、以前のような重労働はできません。病気になったり体調が良くないと、収入が減ってしまいます。そのため、学校が休みの時期はナパットは日雇いでパラゴムの木に切り傷をつける仕事をしなければなりません。日当は1日50バーツです。ナパットは、その仕事で得られる収入を貯金して学生服や靴の購入や学費に充てています。


放課後は家事、学校の休み時間はゴムの収穫の仕事をする

EDFに届いた手紙の一部

「僕の両親は長い間バンコクに働きに行っており、お金を送って来ることもありますが、全くたまにしかありません。だから祖父と祖母は野良仕事に雇われていかねばなりません。それで得た少しの収入は生活費や僕の学費に消えていきます。将来、僕は警察官になりたいです。人々や国家の平和な生活を守るための仕事だからです。そしてその仕事で家族を安定して養えるからです」

3.放課後、祖母の麺類屋台で手伝いをするミンちゃん


ドゥンルタイ・リッチローン(ニックネーム:ミン)
年齢:13歳バーンノーンノーイペンディントーン校、チャイヤプーム県
ドゥンルタイの両親は離婚して、それぞれに新しい家族がいます。そのため、ミンとその兄は祖母に引き取られ、毎日学校が終わった後、ミンと兄は麺を売るお店で祖母を手伝わなければなりません。麺を売って得られるお金が生活費、そしてミンと兄の学費になります。コロナウイルスの状況下でも祖母の麺を売るお店はいつも通り営業していますが、お客さんが減ってしまい、売れ数が1日10杯にも満たない日もあるようになり、利益よりも材料を仕入れて麺を作る費用の方が高くなってしまっています。


麺とソムタムを売るお店で祖母を手伝う

EDFに届いた手紙一部

「私の父と母は、離婚してそれぞれが新しい家族を持ちました。私は祖母と兄と暮らしています。祖母はクウィッティオ(麺類)屋台をやっています。放課後になったら兄と私は祖母の所に行って皿洗いをしたりテーブルを片づけたりと手伝いをしなくてはなりません。それから帰って家事をして、その後宿題をします。
将来はお医者さんになりたいです。未来の家族だけでなく、いろんな人の健康を守り世話をしたいと思うからです」

4.お母さんと兄3人、森で収穫するポーちゃん


ラムパイ・アサワブム(ニックネーム:ポー)
年齢:13歳 バーンフアイタープル校、ムックダハン県
ラムパイは母親と兄と3人で住んでいます。ポーの兄は中学しか卒業しておらず、進学していません。働きに出て家族を養わなければなりませんでした。家族の主な収入は、母親の一般的な請負の仕事と兄が屋台でソムタム(タイの青パパイヤのサラダ)を売る仕事によるものです。ところが2ヶ月前、兄はコロナウイルスの影響でソムタムを売ることをやめなければなりませんでした。それにより、毎日の生活に必要な収入が足りなくなってしまいました。 そのため、ポーと兄は家族の生活のために山菜 例えば、タケノコ、赤アリの卵、森のキノコを採って村人たちに売っています。


タイ北部の料理によく使用されるパック·ワン·パー「森の甘い野菜」

EDFに届いた手紙の一部

「私の父は離婚してから、一度も家に連絡して来ません。私は母と兄と一緒に暮らしています。母は日雇いの仕事をしていますが齢を取ってしまっています。中学1年生に進学のため、EDF奨学金を申請しました。EDF財団の奨学金を頂けるのなら、勉強のため、自分の将来の為に大切に使います。」
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