昨年7月以来約一年にわたり、EDFではタイ全国の困難な状況にある子どもたちを支援するため、奨学金支援の募集を行ってまいりました。そして今年度の募金期間終了まで、残すところあと約1か月となりました。
これまでに、多くの子どもたちが写真とともに自己紹介の手紙を財団へ送ってくれました。そこには、それぞれの生活や家庭環境、将来への思いが綴られています。家庭の事情や貧困、生活費の負担、教育機会の不足など、厳しい状況に直面している子どもたちも少なくありません。しかし、そのような環境の中でも、子どもたちは学ぶことを諦めず、将来への夢を胸に、懸命に勉強に取り組んでいます。
本日は、そのような子どもたちを代表して、中学1年生への進学支援を希望している4人の児童をご紹介いたします。彼らの努力や思い、そして教育を通して未来を切り開こうとする希望を、ぜひ感じていただければ幸いです。
多くの子どもたちにとって、「奨学金」は単なる学費の支援ではありません。それは、子ども本人だけでなく、その子供が得る教育と成長によって、家族全体の未来を変える大きな希望と可能性につながる大切な機会を提供する支援でもあるのです。

アナンタワットさん、ロイエット県
「貧しい暮らしの中でも、“先生になる夢”を手放しません。」
私は、アナンタワット・ソンコーサと申します。現在、ロイエット県バーンプリーワークパーカーン学校の小学6年生です。
現在、私は祖母と2人の弟とともに暮らしています。父はすでに他界し、母は一緒に生活していないため、祖母が家族の主な保護者となっています。祖母は57歳で、農業と日雇いの仕事をしており、それが家族の主な収入源です。しかし、農業には高い費用がかかるため、その収入は生活費をまかなうには不十分です。
私は家族の負担を少しでも軽くするために、家事の手伝いや弟たちの世話をしています。また、祖母の働きによって、学校へは1日20バーツのお小遣いをもらっています。
このように家庭は厳しい状況にありますが、私は勉強に励み、将来はさらに高いレベルの教育を受けたいと強く願っています。
将来の夢は教師になることです。安定した職業に就き、祖母を支え、2人の弟が教育を受け続けられるようにしたいと考えています。
アナンタヤーさん、ウボンラーチャターニー県
「家族の支えになりたい――その想いで毎日を頑張っています。」
私はアナンタヤー・ナームカム、愛称はオートです。現在、チュムチョン・バーンノーンデーン学校の小学6年生で、ウボンラーチャターニー県に住んでいます。
父と母は別れて暮らしています。現在、母はバンコクで建設作業の仕事をしており、私は叔父、叔母、そして兄と一緒に暮らしています。
叔父と叔母は日雇いの仕事をしているほか、野菜を採ったり魚を捕ったりして村の人々に売り、その収入を家族の生活費にあてています。時には、叔父と叔母が作ってくれたお菓子を私が学校へ持って行って売ることもあります。売上の一部は自分で貯金し、残りは家族の生活費としておばに預けています。
私は自分の将来のために、精一杯勉強に励んでいます。教育はより良い未来を築くために大切なものだと信じています。もし奨学金をいただくことができましたら、そのお金を自分の学習のためにできる限り有意義に使いたいと思っています。

ロンナピーさん、シーサケート県
「不安定な暮らしの中でも、“科学者になる夢”をあきらめません。」
こんにちは。僕の名前はロンナピー・タナクリットシリポン、ニックネームは「ピー」です。12歳で、現在シーサケート県のバーンタースット学校の小学6年生です。
現在、僕は祖父と祖母と一緒に暮らしています。両親は離婚しており、それぞれ別の場所で働いています。祖父母は農業を営んでいますが、収入は安定していません。それでも、二人はいつも愛情をもって僕を育て、温かく支えてくれています。
僕は学校へ行くことが好きで、特に理科と数学の勉強が大好きです。科学の方程式を解いたり、地球や宇宙についてさまざまなことを学んだりすることにとても興味があります。
将来は科学者になることが夢です。安定した仕事に就き、これまでずっと僕を大切に育ててくれた祖父と祖母に恩返しができるよう、将来は自分の収入で二人を支えていきたいと思っています。

ナムフォンさん、ノンカイ県
「サラセミアと闘いながら、それでも学校へ通い続けたい。」
私はナムフォン・チャンディーと申します。ノンカイ県のターボー・ピッタヤーコム学校の小学6年生です。
私は貧しい家庭に生まれ、現在は祖母と暮らしています。両親は家計を支えるため、ラヨーン県で出稼ぎの仕事をしています。
私は持病としてサラセミア(地中海性貧血)を抱えており、定期的に通院しなければならないため、治療費や交通費が継続的にかかっています。
このような状況の中でも、家の手伝いをしながら日々の支出をできる限り抑え、学業にも懸命に取り組んでいます。
私は、教育こそが人生をより良くするための大切な機会だと信じており、将来は進学して安定した仕事に就き、家族を支えたいと考えています。
この奨学金は、私への教育の為の家族の負担を軽減し、私が学び続けて将来への道を切り開くための大きな支えとなります。
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