こんな子どもたちが皆様からの「ご支援」を待っています。
こんな子どもたちが皆様からの「ご支援」を待っています。
 2021年度子どもたちへの募金は、2021年5月31日まで行っています。恵まれない子どもたちに、教育を通して、夢を待つことの出来る機会を与え、将来、この子供達が、タイの社会を支える良い大人になっていくために、皆様からのご支援をお願いします。

 今回学校から奨学金申請者と共に寄せられた自己紹介の手紙と奨学金をもらってからの礼状で一例としてをご紹介します。この学生たちには、「貧しさ」に加えて次のような背景があります。障害、健康上の問題、孤児、離れ離れに生活する家族などの生活のさまざまな局面における恵まれない状況や、住居等、生活を営む上での最低限の要素が欠けているという問題です。このような子供たちが皆様方からのご支援を心待ちにしています。
パッチャラパーさん(中学1年生)、スリン県中学3年間奨学金をもらっています。
 
 「私は祖母と父と3人で暮らしています。家は田んぼに囲まれた場所にあります。藁ぶき屋根の平屋で、電気と水道は通っていないので、雨水をためる水瓶を使用しています。水を使い切ったり雨が降らない時は、水路の水を使って体を洗います。家には沢山の借金があります。ご飯を買うために親戚から借金をする必要があります。お金がなくて食事ができない日もあります。学校に持っていくお金がなくて学校を欠席する事もあります。両親は離婚しており、私は父親と一緒にいます。父親は日雇いの仕事をしていますが、収入は多くありません。祖母は稲刈りの仕事をしていましたが、高齢で体調が思わしくなく、脚も痛めているため、今は仕事ができません。」
 「私は進学したいですが、祖母には仕送りするお金がない事を分かっています。祖母は私を進学させたいですが、状況を理解する必要があります。奨学金を受給できたら勉強を頑張り、良い子供になり、家族や社会に尽くし、ご支援者様の期待に応えると約束します。」

スパッヤニーさん(専門学校3年生)、マハーサラカム県 
中学から専門学校までの奨学金をもらっています。

 
 「私は今17歳でマハーサラカム県立職業高校の3年生としてコンピューター工学を勉強中です。家では曾祖母、祖母、弟妹と5人で暮らしています。両親は、私が6歳の時別れてしまい、母は私たち家族のためにバンコクに出稼ぎに行っていました。母は我が家の大黒柱なのです。
しかし現在母は家に帰って来ています。雇用先がCOVID-19(=新型コロナウィルス)の影響を受け、母も仕事がなくなってしまったのです。そのため今は、家で祖母や曾祖母の世話をしています。曾祖母は転んで腰を骨折して以来寝たきりになりました。高齢で持病もあるので手術もできません。それで母はこの曾祖母や祖母、それに子どもたちの面倒を見るため、家の近くで仕事を探さなければならなくなったのです。」
 「現在私はもう教室での勉強は終了しました。あとは必須科目の現場実習のみなのですが、その実習先というのが家68KM.も離れています。家から通うことは出来ませんので、実習先の近くに住む必要があるのですが、少しでも節約するために友達二人と一緒に、寮の部屋を借りることにしました。実習期間は1カ月です。実習が終わって学校休暇になったら、私は家計を助けるためにアルバイトをします。母がとても大変で申し訳なく思えるからです。母はずっと家計を支えるために重労働をして、充分に休む間もないような人生を送って来たのです。そして私はまだ学業半ばです。私はもっと続けて勉強したいです。それによって安定した職業を得て、母にはいつでも休んでもらえるように楽をさせたいのです。」
 「私は引き続き奨学金を貰えてとても嬉しく思います。私は全力を尽くし最善の結果を出せるようにしっかり勉強することを約束します。そして社会において、人に迷惑を掛けたりすることのない、立派な大人になります。そのためにもご支援いただく奨学金が素晴らしい価値あるものになるように、大切に使わせていただきました。」
 

スパルークさん(小学4年生)、サコンナコン県
2020年度の奨学金をもらっています。継続支援を希望しています。

 
 「僕は小学校4年生で10歳です。現在、両親と兄一人と4人で住んでいます。僕は、生まれた時は他の人と同じように健康な身体だったのですが、高熱を出しひきつけを起こした後遺症で、足の筋肉に障害が出て歩けなくなってしまいました。父と母は医者に診せに連れて行ってくれたりしたのですが、状態はよくならず、僕は歩く代りに這って移動しなければなりませんでした。学校では健康な皆と一緒に勉強していますが、自由にトイレに行けないので、ずっとオムツを使わなければなりませんでした。うちのような経済状態ではとても大きな出費です。」
 「父と母は僕の医療費のために一所懸命働いて県の療育センターに連れて行ってくれるようになりました。そこでは足の筋肉が強くなるようトレーニングをし、杖を使って歩く訓練をするのです。こうして毎日のように練習をしたおかげで今は杖を使ってだんだん上手に歩けるようになってきました。」
 「身体障がい者ではありますが、僕には夢があります。それはコンピューター関連の勉強をしてプログラマーになることです。父と母が自慢に思ってくれるように、僕は一所懸命に勉強します。もし支援者のあなた様から奨学金を戴けることになったら、僕はとっても嬉しいです。あなたは僕の夢を実現させてくれる第一の恩人になります。どうぞよろしくお願いします。」
 

パーティモさん(高校3年生)、パッタニー県
2020年度の奨学金をもらっています。継続支援を希望しています。

 
 「私は家族が大好きで、家族と一緒に過ごす時間が幸せです。家族は大切な存在で、私の人生の中で最も心配や応援をしてくれます。小学校5年生の時に父が急死するとは思ってもみませんでした。県内で発生した紛争で父は亡くなりました。家族を養うために物を販売している時に亡くなり、とても悲しいです。家族に起きて欲しくない出来事でした。父は何か間違った事をして銃撃されたのでしょうか。父が他界して私達は家族の大黒柱を失い、精神的に非常に不安定になりました。一緒に食事をしても父親はいません。学校に毎日送り迎えする父親もいません。最後に父親の温もりを感じたのは遺体を抱きしめた時です。父が常に私に与えてくれた幸せはもうありません。ずっと落胆していますが、今は、この悲しみから立ち上がり勉学に励もうと頑張っています。進学して卒業したら、父親の代わりに家族の面倒を見るという目標があります。」
 「奨学金を受給できて非常に嬉しいです。奨学金のおかげで母親の負担を大幅に軽減できます。さらに奨学金のお知らせは家族が前に進むための励ましとなり、家族は再び元気を取り戻しました。ご支援者様に感謝申し上げます。」

 以上寄せられた何千人ものうちのごく一部の学生たちの話です。将来、自分自身をさらに高めていくための知識・知恵を学ぶ機会を子ども達に更に提供できるよう、皆さんがこの学生たちのことを周りの人に伝えていただけるよう強く願っています。皆様には、これからも引き続きご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。 

 
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