奨学生候補1人目
私の名前はスカンヤー、ニックネームはコウキです。スリン県の小学6年生です。家族は両親、母方の祖父母、兄、甥、私の7人家族です。祖父母は高齢と持病のため体が丈夫でなく、十分にたくさん働くことができません。家族は交差点の赤信号待ちの車に「マライ」という花輪(神仏用の供物、目上の方への贈り物)を販売していますが、日々の生活費しか稼ぐことしかできません。安全に非常に気を遣う仕事です。
父親、兄、本人、母親
両親は私の他に就学中の兄、甥の面倒を見ています。私たちは毎日マライ(花輪)を作る手伝いをします。休日には交差点での販売の手伝いもしますが、いつもではありません。両親が安全を心配しているのと、学業に集中させたいからです。日々の生活は大変厳しく節約してます。両親が生活費のために互助会から借金があるのと、祖父母の医療費が必要だからです。
翌日に販売するマライ(花輪)を準備する家族を手伝う様子
先生の話「スカンヤーは礼儀正しく、性格も良く、責任感があります。学校の行事の手伝いをよくしてくれます。踊り、マライ(花輪)作りが上手です。その他にもサッカー大会の学校代表に選出されました。彼女には先生になり、機会に恵まれない子供たちを教え、明るい未来へ導くという夢があります。中学1年生に進学のため、教員は2019年度EDF奨学金への応募を支援しました。」
自宅内の様子 7人で暮らしている
スカンヤーさんの話「私にとっての奨学金は、貧しい子供が進学するための大きな力を与えられるものです。家族の困窮の軽減にもなります。一般の人から見て奨学金の金額は多くないかもしれませんが、貧しい者には大変な価値があります。」
奨学生候補2人目
僕の名前はキティサックです。ナコンラーチャシーマー県の小学6年生です。両親は離婚して、現在僕は母方の祖母と二人だけ暮らしです。祖母は高齢のため、たくさん働くことができません。僕は祖母の家事等の仕事をできるだけ手伝っています。
本人と祖母 自宅内の様子
自宅は平屋で、寝室が2部屋、バスルームが1つと小さな台所があります。家族は土地を所有してないので、地主さんから賃借しています。毎日の生活は、朝5時半頃に起床、布団の片づけ、制服のアイロンがけ、シャワー、朝食の後に徒歩で登校します。登校後は友達と協力して掃除、それから朝礼で国旗掲揚をした後に授業が始まります。
昼休みと放課後は健康のために友達と運動をするのが好きです。帰宅後は掃除、炊飯、水溜めといった家事をして、それが終わったら宿題をします。毎晩、就寝前に祖母が目薬をさすのを手伝い、お経を唱えてから就寝します。
学校の行事に友達と参加する様子 特にサッカーが好き
僕の夢は警察官になることです。犯罪者を捕まえ、国のために働き、人々のためになるからです。警察官になるためには少なくとも中学校を卒業する必要があります。家族は裕福でありませんが、僕は頑張っています。
もし奨学金を頂けるなら、学業のみのために使用して家族の負担を少しでも減らしたいです。
ご支援者様ならびに財団が子供の教育を重要視し、教育の機会に恵まれない子供たちを支援していただく事に感謝申し上げます。
2019年度奨学金の選考を通過したキティサックさん
奨学生候補3人目
私の名前はチャニチャー、ナコンパノム県の小学6年生です。弟妹がいる長女です。家族は貧しく、毎週末は牛の世話をして1日100バーツを受け取ります。これは家族の支出のために使います。私は疲れませんが母が可哀そうです。
父親は私が生後1ヶ月の時に他界しました。ですが本当の事は知らずに成長しました。母親に何度か質問すると、父親は仕事に行っていると答えました。父が他界したという事実を知った時、とても悲しかったです。母親は私にもう嘘はつかないと約束しました。
風雨をしのぐのが難しい家に母親、弟妹と暮らしている
家族は我慢の暮らしをしています。食べる米がない日もあります。母親は田んぼと畑を耕し、野菜を毎朝販売しています。よく売れた日は10バーツを持って学校に行き、5バーツは貯金箱に貯金します。友達は昼休みにデザートやお菓子を食べますが、私にはそのお金はないので我慢します。
大学へ進学したいですが、家が貧しいので小学校を卒業するだけで満足しなければいけませんが、でも何とかして中学校には行きたいです。そのために、頑張って貯金をしています。失望した事がありますが、これからは負けません。ある年、洪水があり、母と私は仕事が何もなく、水が引くまで待ちました。その間は食べるご飯がなく、母と二人で一緒に舟を漕いで魚を釣りに行きました。魚が沢山捕れたら販売して、お金を貯めて生活費にしました。水が引き始めたら生活用品を寄付してくれた方がいました。
週末は牛を世話して1日100バーツを受け取る
私は友達と同じように勉強道具が欲しいです。友達は新しいペンばかり持っていますが、私のペンはあまり書けません。なので勉強道具を買うために奨学金が欲しいです。奨学金を頂いたら節約して使うと約束します。
将来は中国語の先生になりたいです。外国語を習得して外国人と交流したいからです。私は勤勉で真面目な子になると共に、ご支援者様からの深い思いやりと心優しさを絶対に忘れません。
「 ダルニー奨学金」では、上記の3人と同じように経済的に恵まれないタイ東北地方の子どもたちが中学校へ進学できるよう支援しています。タイには、この3人のように中学校卒業まで幸せな学校生活を希望していながら、家族が貧困に苦しんでいるため、6年間の小学校で終えてしまう子どもたちや、中学校の途中で家族の生活を支えるため学校をやめてしまう子どもたちがまだ大勢います。
2019年度進学の子どもたちへの募金は、2019年5月31日まで行っています。恵まれない子どもたちに、教育と学校生活を通して、夢を待つことの出来る機会を与え、将来タイの社会を支える大人になっていくための支援に、皆様の前向きなご参加をお願い申し上げます。資料をご希望の方は下記の奨学金申込ダウンロードでお願い申し上げます。皆様のご協力を心からお待ちしております。
|