祖母と2人だけの生活の為、毎日働かなければならない女の子のたった一つの 願いは「勉強する機会が欲しい!」
祖母と2人だけの生活の為、毎日働かなければならない女の子のたった一つの 願いは「勉強する機会が欲しい!」
「小学校を卒業して今年5月に中学校に入学します。それまでの休みの間は中学校で必要となる費用のためアルバイトをします。」これは2017年度の中学校進学のための奨学金に応募してきた生徒の一人、シリカンヤー・バーンプラコンさんの自己紹介の手紙の一部です。
2017年に中学1年生になるチャーさん
 


 
シリカンヤー・バーンプラコンさん、ニックネーム、チャーさんは14歳ですが小学校6年生で、ブリーラム県のバーンラムナンロン小学校に通い、母方の祖母と二人だけで粗末な家に住んでいます。両親は3歳の時に離婚し、父親は新しい家族と生活しています。学校に2、3度訪ねて来ましたが、ここ2、3年は姿を見せません。母親はプーケット県に出稼ぎ中で、年に1、2回帰省します。仕送りは3、4ヶ月に一度、1000〜1500バーツ程です。
 


チャーさんの祖母、ワンニー・サウェーンドントリーさん65歳は日雇いの仕事のため収入は不安定、サトウキビの収穫、草刈り、ゴムの樹脂集めたといった重労働は、高齢のため現在は難しいです。そのため毎月の収入は不十分で、チャーさんは祖母の仕事を手伝ったり、時には祖母の代わりに仕事をします。放課後と土日に手伝うのは屋根に葺く茅(かや)を織る仕事です。乾燥した茅と道具が家に持ち込まれ、祖母とチャーさんが指定の大きさに茅を織ると、1つ7バーツで引き取られます。放課後は急いで帰宅して仕事をしますが、宿題や家事もあるので、1日で仕上がるのは1つか2つです。この仕事で祖母とチャーさんが得る収入は毎月500〜700バーツで、これは学校に関わる費用や食費になります。
 


チャーさんの学校での様子を先生に聞きました。「両親が離婚後は父方の祖母と父親、父親の新しい家族と一緒に住んでいました。父親は仕事に出ると何週間も帰宅しない事があり、チャーさんの勉強を見る時間を満足に持てず、チャーさんは小学校1年生で留年しました。2年生に進級する時に母方の祖母と暮らす事になり、この学校に転校してきました。その祖母は小学校2年生までしか学校を出ておらず、勉強を見てあげる事ができません。チャーさんは読み書きが不得意で、授業で友達について行けない時があります。ですが学校にいる時はいつも負けない様に頑張ってます。留年した事を同級生がからかっても、チャーさんは怒った事はありません。頑張って勉強して、よく先生の手伝いをしてくれます。」

1つだけお願いができるとしたら、今は何をお願いしたいか、EDFのスタッフはチャーさんに質問しました。
 
「勉強の機会が欲しいです。読み書きがしっかり出来るようになり、知識を得て就職し、祖母を養いたいです。」とチャーさんは答えました。「将来は警察官になりたいです。福利厚生が手厚く、自分と祖母が生活できるからです」。
チャーさんの話はEDF財団の奨学金に応募してきた子供の一例です。彼らは必ずしも勉強が得意ではなく、成績が優秀ではありませんが、勉強熱心で、将来の仕事のために知識を必要としています。足りないのは勉強する機会と学費です。このチャーさんの辛い中でも頑張っている話を読まれた皆様も、彼らに勉強の機会を贈る事が可能なのです。

2017年度進学の子どもたちへの募金は、2017年5月31日まで行っていますので、恵まれない子どもたちに、教育を通して、夢を待つことの出来る機会を与え、将来、この子供達が、タイの社会を支える良い大人になっていくために、皆様には、ご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
 

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