政岡勲氏
政岡勲氏
 財団法人アジア車いす交流センター(WAFCAT)のGeneral Secretary

 政岡勲氏(まさおかいさお)
 1942年生まれ
 1965年からタイに在住
 在タイ歴40年
 現在、DENSO International (Thailand) のGeneral secretary、
 財団法人アジア車いす交流センター(WAFCAT)のGeneral Secretary、
 タイ国日本人会副会長、
 Bangkok Suriwong Rotary Club 副会長
 


EDF相談役就任のごあいさつ
 「EDFと手を携え、社会の発展・向上に貢献したい。」


 「私はタイに暮らして40年になりますが、タイの中で多くの変化を見ることができます。以前はバンコクでもタイ産の布をまとって通りを歩く人を見ましたし、靴をはいていない人もいました。みんな、ゆっくり、ゆったりと生活を営んでいました。しかし現在では変わってしまいました。タイ人はとても急ぐようになり、物事を自分で考え行動するようになりました。こうした変化は、現在の経済状況や現代社会に合っています。」

 このたび、人生の3分の2をタイで過ごした政岡氏にEDFの顧問になっていただきました。EDFへの協力を喜んで引き受けていただいた理由として、障害児支援のプロジェクトで協力したときから親しみを感じ、またEDF代表の秋尾晃正と話した際にも、社会支援やタイの子どもたちへの教育のための活動に対する考えや視点に感銘を受けたからだとおっしゃっています。

 「日本民際交流センターの秋尾さんとは同じ年、ダルニー奨学金を通してずっとお付き合いさせていただいている関係で、EDFと私は『天命』で結ばれた関係といっても過言ではありません。18年の伝統あるEDFでのこれまでの社会貢献に敬意を表するとともに、今後の活動に対して、微力ながら私にできる限りの貢献をしたいと思っています。」

 政岡氏は現在、『財団法人アジア車いす交流センター(WAFCAT)』のGeneral Secretaryを務めておられます。WAFCATは、株式会社デンソーによってタイ国内と海外における障害児への支援と援助を目的として設立された財団法人です。タイ国内においては、WAFCATはEDFと協力し、タイ東北部に住む障害児に車いすを寄贈したり、その使用方法や修理方法の講習会を行ったりするプロジェクトを実施してきました。また、健常児と一緒に学校生活をおくることができるよう、トイレや教室の建設、坂道の整備などのプロジェクトも行っています。

 「現在、多くの企業の社会的責任、即ち、CSR (Corporate Social Responsibility) という言葉が注目されています。企業の重要な方針として規定しているところも少なからずあります。日本でもCSRに対する関心が高まっている、とは言っても、まだ十分とは言えません。近い将来、より多くの企業がCSRにさらに関心を持つようになることを望んでいます。」

 CSRとは日本語で「企業の社会的責任」と一般的に訳されています。企業は利益の追求だけではなく、社会的存在として地域住民や市民と自主的に対話を行い、社会の発展・向上、または社会が抱える問題の解決に貢献すべきであるという考えです。

 「日本とアジアの国々の関係、特にタイとの関係は、いろんな分野で、除々に、より密接に、近いものになってきています。そして、以前は日本が与える側、タイが受ける側でしたが、現在、二国間は対等な協力関係(Equal Partnership)に変化してきています。そして、今後は一緒に与える側となる日が来るでしょう。このように社会変化の中で、EDFとWFCATがいかに協同して事業を行うかが課題です。私の経験を生かし、手を携えながら前進していきたいと思います。」

 
 (2006年3月、ダルニーニュース6号より)
 
Connect with EDF
594/22 Patio Ratchayothin, Soi Phahonyothin 32, Sena Nikhom 1 Rd.,
Chan Kasem, Chatuchak, Bangkok 10900 THAILAND | +6625799209 to 11
EDFは1994年には財務省から255号の税制優遇措置団体に認可されました。EDFへの寄付の領収書は所得金額から控除され、この分は所得税が課税されません。 © 2011 EDF Thailand