プリーヤポン・クランラハット 2019年のEDFの新奨学生
プリーヤポン・クランラハット 2019年のEDFの新奨学生 プリーヤポン・クランラハットは、12歳の女の子です。ニックネームは、「カートゥン」といいます。現在ナコンラチャシマ県ワンナムキアオ郡のバーンバヤイ中学校の1年生です。伯父と伯母、曾祖母それに妹と一緒に暮らしています。カートゥンは、EDF財団に奨学金を申請した何千人もの小学校6年生の子供の一人で、運よく2019年度の奨学金をもらうことができました。
 カートゥンの両親は、カートゥンがまだ幼い頃に離婚していて、父親には新しい家族がいます。カートゥンと妹は、母親のもとで育ちました。離婚したばかりの頃は、父親も時々はカートゥンや妹に会いに来ました。でも、再婚して子供ができると、ほとんど訪ねて来なくなり、養育費の仕送りもしなくなりました。そこで母親は、家族を養うお金を稼ぐために、ほかの県へ働きに行かなければならなくなり、祖母にカートゥンと妹を預けました。母親は、ガラス瓶を洗う工場で働きましたが、収入は、1か月におよそ2千から3千バーツでした。というのは、給料は日給で支払われたので、雇い主は働きに行った分の手間賃を支払いましたが、その当時カートゥンの母親は持病があり、体調が悪い時は仕事を休まざるを得ませんでした。そのため、収入は少なく安定していませんでした。


プリーヤポン・クランラハット「カートゥン」と妹と78歳の曾祖母
 
 数年が経ち、カートゥンの祖母が亡くなりました。母親は、家へ戻ってカートゥンと妹の世話をするために、仕事を辞めなければなりませんでした。しかし、不幸にも母親も2019年の初めに亡くなりました。母親は、持病を治すことができませんでした。母親の死後、カートゥンは78歳の曾祖母のもとで暮らすことになり、伯父と伯母の家に住むことになりました。
 

伯父と伯母曾祖母それに妹と一緒に住んでいる家
 
 伯父と伯母は、鶏のいろいろな部位、例えば手羽、腿、内臓などをもらって来て、それを洗ってきれいにしてから、村や市場へ売りに行くのを仕事にしています。商売から得る毎月の収入は、4人の家族(曾祖母、カートゥン、カートゥンの妹、伯父と伯母の息子一人) 全部を養うのに使っています。
 

伯父と伯母の仕事を手伝う
 
 バーンバヤイ中学校で、EDF財団の奨学金の窓口を担当しているニットマー先生は、カートゥンについて、次のように語っています。
「学校におけるカートゥンは、勉強の良くできる子供です。真面目に勉強し、成績はとてもいいです。評価点は平均4.00で、試験の成績は、クラスでずっと1番です。カートゥンは、いつも友達を手助けするように心がけているようですし、リーダーシップもありますから、クラス委員に選ばれています。2018年、カートゥンは、ナコンラチャシマ県の数学のコンテストに、学校代表として出て、銅メダルをもらいました。」
 

EDF財団の奨学金の窓口を担当しているニットマー先生(写真の左側)
 
ニッサマー先生は、更に次のように語りました。
「家庭訪問をしてから、カートゥンの生活状況を知りました。カートゥンの家庭が貧困であっても、面倒を見てくれるはずの父親と母親のどちらもいなくても、彼女は一生懸命勉強していますし、責任感があって自分のするべきことをよくやっています。奨学金をもらうのに、とてもふさわしい生徒だと思います。」
 
 2018年の数学のコンテストで銅メダルを取った      学校での音楽クラッブに参加

「いただいた奨学金は、学校の制服や必要な副教材を買うのに使います。奨学金支援者の方に対して、私に奨学金を与えてくださったことを心から感謝しています。私は、一生懸命勉強すること、友達を助け、私ができる限りのいろいろなことを全部して家族を手伝い、良い子供になることを約束します。」
とカートゥンは、語っています。

 2020年度の奨学金募集を開始しております。(2019年6月1月から2020年5月31日まで)引き続き皆様の温かいご支援をいただきますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
 
   
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