伊藤幸弘氏
伊藤幸弘氏
 MIKUNI (THAILAND ) CO,LTD 生産管理&総務アドバイザー
イサーンの奨学生を訪問して・・・


どのようにしてEDFを知りましたか?EDFに寄付して続けた理由は何でしょうか?
日本にいるときに購読していたバンコク週報の記事を見て寄付することにしました。1人でも多くの生徒たちに学校に行ってもらいたいと思い、支援してきました。また、EDFは他の支援団体と違って支援する奨学生が明確になっていることがとてもいいと思います。
 
どうして奨学生に会うことにしましたか?
 奨学生の学校生活を見たかったからです。
 
期待したイサーンの一般のことや奨学生の生活などと本当に見たものは同じですか?違いますか? その点を説明していただきたいです。
 12年前に初めて訪問したローイエット県の奨学生の家は、自分が小学校の社会科の教科書に載っていた高床式の家と全く同じなのでびっくりしました。一番びっくりしたのは中学生の通学方法です。日本ならほとんどが徒歩か自転車通学ですが、私が訪問した中学校では送迎バス、バイクで通学している生徒がいました(送迎バスといっても日本のバスのようにりっぱなバスではありませんが)。学校の駐輪場には自転車と一緒にバイクや耕運機が駐車してある学校もありました。日本と違って通学距離が長いからなのかもしれませんが、まず日本にはない光景でした。あと驚いたのは教室の机です。学校には自分の机というのがありません。教科ごとに教室があるため、毎時間教科に合わせて教室を移動して授業を受けるというのも驚きました。
 
自分のイサーンの奨学生家庭訪問には何か印象を残ったケースがありますか?そして、大変なことがありますか?
イサーンの生徒達はみんな非常に明るいです。会えば立ち止まってワイ(タイ式の挨拶)をして笑顔で挨拶してくれます。そして、どこの家庭でもご家族全員が私をもてなしてくれました。また、朝は家族全員が家の手伝いをしていました。子供達も学校に行く前に掃除、畑の手入れ、家畜の世話、朝ご飯の準備をしているのを見て、自分が学生のときに朝ギリギリまで寝て遅刻寸前で学校に行っていた頃を思い出し恥ずかしくなりました。
 
これから自分の奨学生をどのように期待していきますか?

学校を無事卒業できれば、それで十分です。

今度イサーンに行くときは何かをしようと思っていることがありますか?
ナコンラチャシマー県の中学校で先生がわざわざ授業の時間を割いて生徒たちと話をする機会を設けていただきました。突然の事で何も準備していなかったので、つたないタイ語で40分日本語を教えたことがありました。今度機会がありましたら、事前に準備をして生徒たちに日本語や日本の文化を紹介できればと思っています。
 
最後に、伊藤さんが語りたいことがございましたらどうぞお聞かせください?
イサーンの貧困の原因の1つは、ご両親の仕事先が限られているということだと思います。自給自足ということばもありますが、やっぱり限度があると思います。ご両親の仕事先があれば生活も安定し貧困も多少は解消されるのではないでしょうか。

私が最初にイサーンの中学校を訪問して帰ってきたときのことです。当時はバンコクで生活をしており、ペップリー通りに私立の中学校があることを知りました。そこには生徒を学校へ送迎してる両親の高級外車が学校の前に行列になっているのを見かけました。同じタイで同じ時代で同じ中学校での光景の違いに貧富の差を痛感しました。最後に、訪問をした際にお世話になった学校の先生方、教育委員会の職員の方々、そしてEDF事務局の方には大変お世話になりました。改めてお礼申し上げます。




 
(2006年12月、ダルニーニュース9号より)
 
 
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